両棒餅 平田屋
鹿児島市内へ行く用事があり、
時間が取れそうな時には、
鹿児島県の観光名所、「仙巌園(せんがんえん)」の近くにある、
両棒餅の平田屋さんに寄ります。
両棒餅と書いて、「ぢゃんぼもち」。
「ぢゃんぼ」とは、上級武士が刀を二本脇差にしていた姿を表した鹿児島訛り。
薩摩藩の武士は、大半が郷士か下級武士で、刀を一本差せるのがやっと。
そこで、二本脇差の上級武士を庶民が遠まわしに皮肉って「ぢゃんぼ」と呼んだのだとか。
お店左側にある駐車場に駐車。
ここは狭い2車線で、時間帯によっては交通量が多いので、
お店を見過ごし、通り過ぎてしまうとなかなかUターンできないので要注意です。
観光シーズンで渋滞しているときには、
この玄関先で、お持ち帰り用の折詰も販売しています。
ちょっとしたドライブスルーですな。
さて、お店の暖簾をくぐると・・・。
懐かしい瓶コーラの自販機と、
色紙や写真がいっぱい。
芸能人も沢山いらっしゃっているようです。
ここにはテーブルと椅子があるのですが、
いつもここには座らず、
こちらのお座敷に座ります。
お店の中はまるで民家。
何だか落ち着いてしまうのが不思議。
座卓が並べられていますが、寒い時期はすべて炬燵(コタツ)に。
縁側席もあります。
ここは桜島がどど~んと目の前に広がる特等席。
ここで食べている人を見たことはないですが。
この日は残念ながら曇り空で桜島が綺麗に拝めませんでした。
こちらのお品書きは「両棒餅」しかないので、
何人分かを注文するのみ。
待つことしばし・・・。
香ばしい香りと共に運ばれて来たのがこちら。
両棒餅、1人前12コ入り、500円。
上新粉で作り、焼かれた平たい楕円形の餅に棒を二本差し、
甘い砂糖醤油のとろみタレがかかっています。
この、棒が二本ささっているところが両棒餅の名前の由来ですね。
見た目、味ともみたらし団子に近いのですが、
こちらのほうが団子よりも遥かに柔らかいです。
これが不思議と、お腹が減っていなくてもペロッといけちゃいます。
お行儀が悪いのですが、最後にお皿に残ったタレも、
棒でチョコチョコとって、綺麗に頂きます。
ゆか先生も、鹿児島の食べ物の中でもかなりのお気に入り。
このお店の近くにはいくつかの両棒餅屋さんがあるのですが、
子供の頃からこちらに食べに来ていたので、
他のお店に入ったことがありません。
他のお店も気になりながら、ついついいつものお店へという感じです。
こちらのお店は、四代目のご主人が、
毎日もち米を炊いているのだとか。
後を継ぐ五代目がいらっしゃるのか、とても気になるところです。
いつまでも残っていて欲しいお店のひとつです。
両棒餅 平田屋
鹿児島県鹿児島市吉野町磯9673
099-247-3354
9:30~18:30(夏休み期間は~19:00)
定休日 ; 木曜
駐車場 ; 15台