体感


3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は想像を絶する被害となっています。

被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、

亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈り致します。

地震発生時刻の午後3時頃、私は神奈川県にいたため、

地震を体感することとなりました。

麻布大学付属動物病院の5階で研修を受けていた時に地震が発生したのですが、

柱や壁に寄り添ったり、机につかまっていないと立っているのが困難なほどの揺れ。

ニュージーランドの地震で日本人の語学留学生の方々が亡くなられた、

CTVビルの倒壊が脳裏によぎり、

咄嗟に建物の構造の中で強度の強そうな部分を探しました。

今まで経験した地震の中で最も恐怖を感じました。

すぐに鹿児島の家族に携帯電話で連絡をするも、

発信音もならないため、連絡をとることができませんでしたが、

約20分後にやっとつながりました。

停電することもなかったため、そのまましばらく研修を続けましたが、

度々起こる余震に不安を感じました。

ユラユラ揺れているように感じるのですが、

地震で揺れているのか、

揺れの影響で自分の三半規管がおかしくなっているのかがわからないようになっていました。

午後5時まで開催される予定だった研修を早めに切り上げ、

その日の鹿児島行き最終便の飛行機に乗るため羽田空港へ向かおうと思ったのですが、

TVがない場所にいたため被害の甚大さと交通機関が麻痺していることを知りませんでした。

麻布大学に近い矢部駅へ友人のH先生の車で送ってもらうも、

電車は動いておらず、駅構内は電気が消えており、

駅員の姿がありませんでした。

自動改札も停止しているため、人が自由に出入りしている状態。

電車が動いていないため、

町田駅のバスターミナルから羽田空港行きのリムジンバスに乗ろうと、

そのまま町田駅まで送ってもらうことになったのですが、

町田駅に近付くにつれ、信号機は動いていないため警察官が誘導したり、

コンビニエンスストアや店舗の電気が消えているのを見て、

停電になっていることに気が付きました。

ゆか先生にバスの運行状況や飛行機が飛ぶかを確認してもらいたくて連絡するも、

携帯電話がつながるのは6回に1回程度。

つながっても、ゆか先生がネット検索しても情報が表示されないため状況がつかめず。

ゆか先生にTVで流れる情報を伝えてもらいながら町田駅へ着くも、

バスが動いている様子はなく、

バス待ちの人たちの長蛇の列ができているのを見てバスも断念。

そこでH先生が横浜町田ICから羽田空港まで送ってくれるといってくれたものの、

そこから先がかなりの渋滞となってしまいました。

その間に都内で開業されているM先輩に連絡をとってみたところ、

電車がほぼ全線ストップ、高速道路も通行不可、一般道も首都圏は大渋滞、

飛行機の出発時間までに羽田空港まで辿り着く事は不可能な上、

羽田空港も飛行機の離発着をしていないとのことを聞き、

羽田空港まで行くことを諦めました。

その日はH先生宅に延泊させてもらったのですが、

翌朝、携帯電話から聞いた事のない警報音が鳴り響いて飛び起きました。

携帯電話を見てみると、

”緊急地震速報エリアメール”というものが届いていて、

「栃木県で地震発生。強い揺れに備えて下さい(気象庁)」との文章。

このあと、神奈川県、長野県で地震が発生したため、

2回にわたり同様のメールが送られ、警報音が鳴りました。

地震による被害が想定される範囲にいる人の携帯に、

無差別で送信されているのかと思ったのですが、

H先生の携帯電話には送られてきていなかったようでした。

翌日の朝に動き出した電車で羽田空港まで移動することに。

空港内に足止めされることを考え、

コンビニエンスストアに行き、おにぎり、ウィダーインゼリー、チョコレート、お茶を購入。

お弁当は全く並んでいませんでした。

前日の夜に帰宅できなかった方々が購入し、

その後補給されないままになっていたものと思われます。

海老名駅から横浜駅に移動し、

横浜駅から京急線で羽田空港へ向かおうと思ったのですが、

羽田空港への特急列車が運行しておらず、

京急蒲田で乗り換えて羽田空港へ。

ほぼ滞ることなく空港までは来れましたが、

空港内は予想通りの大混雑。

航空券の振り替えのために、9:30に長蛇の列に並びました。

カウンターに辿り着いたのは2時間後。

しかし、プレミアムクラスの列は20分ほどだったようなので、

この時はさすがに羨ましく思いました。

16:30発の飛行機に確定予約をとれましたが、

それ以前に出る飛行機への空席待ちもできるとのこと。

一番近い時間の飛行機が12:15発だったので、

この飛行機の搭乗口で空席待ち案内のコールを待っていると、

運良く名前が呼ばれ、乗ることができました。

左右3列の飛行機で、満席かと思いきや、

意外と何席か空いていました。

鹿児島空港に到着し、やっと一安心しました。

日が経つにつれ、行方不明者の数は増加し、

福島の原発事故も被害が拡大しています。

出来るだけ早く一人でも多くの方が助かり、

少しでも早く平穏な日々に戻って頂くことを祈るばかりです。

被災された方々はもちろんですが、

救援に赴いている自衛隊員、各国のレスキュー隊、

福島原発で作業をするスタッフ、報道関係、

その他みんなみんな、大変だと思いますが、

二次災害に遭われないよう、諦めずに励んでほしいと思います。

文字だけの長文、読んで頂きありがとうございました。

写真を挿入しようとアップロードしましたが、

回線が混雑しているためか、今回は写真挿入できませんでした。

また後日、アップしたいと思います。

この記事もアップできるのかわかりません・・・。

いけたかな?