うなぎ太郎
昨日、7/30は土用の丑の日でした。
言わずもがな、鰻を連想してしまいます。
そういえば、なんで土用の丑の日は鰻なんだっけ?
と改めて思い調べたところ、
江戸時代、夏の暑い時期に売れ行きが悪かった鰻屋が、
平賀源内に知恵を求めたところ、
土曜の丑の日に、梅干し、うどん、瓜など、
「う」のつく物を食べると良いという行事食の習慣があったことから、
「本日 土用丑の日」という看板を出すことを提案。
足を止めたお客を呼び込んで繁盛し、
他のお店もそれに倣ったとのこと(諸説あり)。
土用とは、立春、立夏、立秋、立冬より前の約18日間で、
行事食として、
春の土用丑の日には「い」、
秋の土用の丑の日は「た」、
冬の土用の丑の日には「ひ」のつく食べ物が良い(土用の食い養生)。
「う」だけではなかったんだ…。
と初めて知りました。
さて、鹿児島県民、鹿屋市民であれば、
大隈は鰻の名産地であることは言わずもがな。
鹿屋市内にもお店がありますが、
私が子供の頃から、
大崎の知人宅へ向かうときによく目にしていた、
「うなぎ太郎」さんの、この噴水。
子供の時から入店した記憶はないのですが、
車もたくさん停まっていて繁盛していることが伺えます。
初代が創業されてから50年、
今は三代目が切り盛りしているとのことなので、
とても綺麗なお店は最近リフォームされたのだと思います。
店内は入ってすぐにテーブル席と、
奥には広いお座敷席がありました。
まずはお通しにお茶とカラスミ。
このカラスミも三代目の手作りとのこと。
鰻は注文から供されるまでしばらく待ち時間がありますが、
この時間も楽しみのひとつ。
店内の香ばしい匂いに包まれながら、
楽しみに待ちます。
今回はうな丼を注文。
うな重はご飯と鰻が別々に盛り付けられているようでした。
待っていました!
さらに食欲がそそられます。
ふっくらご飯にツヤツヤの鰻蒲焼き!
背開き蒸し焼きの関東と、
腹開き直火焼きの関西。
「開き」については、
江戸時代の武家文化において、
腹開きは切腹を連想させることから背開き。
商人文化の関西は腹を割って話すことから腹開き。
「焼き」については、
関東の蒸し焼きは先に蒸すことで焼き時間が短縮されるため、
気の短い江戸っ子気質に合っていた。
関西の直火焼きは、
商談をする上で焼き上がりまで時間がかかった方が都合が良かった。
というのが一般的な説とのこと。
ゆか先生は関東生まれのため、
直火焼きの鰻はふっくらしていないので好みではない。
と前々から聞いていました。
しかし、うなぎ太郎さんの鰻を食べてビックリ。
皮はパリッと、でもふっくらしている!
しかし蒸し焼きともまた違う?
特殊な直火焼き?
と、最近流行りの、どっちなんだい!?
という驚きでした。
ご飯とのバランスも絶妙で、
これは美味しい!と思いました。
お吸い物には肝と潤菜。
もずくでさっぱりとリセットすることもでき、
大満足でした。
訪れたのは昨日ではなかったのですが、
日曜日で土用の丑の日となった昨日は大忙しだったことでしょう。
お店の暖簾と箸置きにプリントされた、
鰻結び(というのかな?)のロゴも秀逸だと思いました。
いろいろな拘りを感じられるお店でした。
食べている間に団体さんが入店して奥のお座敷もいっぱい。
やはり人気店でした。
うなぎ太郎
〒899-7306 鹿児島県曽於郡大崎町永吉8371
0994-63-3515
火曜日定休