灰汁巻き
ちょっと季節遅れのネタですが…。
鹿屋のスーパーでは、
春になるとよく見るこの3つ。
1 竹皮、
2 木灰、
3 あく汁。
鹿児島で昔から食べられている、
”灰汁巻き(あくまき)”を作るための材料ですが、
県外から移住してきた人は、
なんじゃこりゃ![]()
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と思うのではないでしょうか。
以前は良く作っていたという叔母に作り方を聞いたところ、
鍋にザルをのせ、その上にさらし木綿を広げ、
さらし木綿に木灰(写真2)を乗せて広げる。
お湯を木灰の上から注ぎ、
濾過させて灰汁をとる(これが写真3)。
洗ったもち米を薄めた灰汁に一晩浸けた後、
ザルに上げて水けを切る。
水(もしくは灰汁)に浸けて柔らかくした竹皮を合わせ折り、
灰汁に浸けたもち米を包み、紐状にした竹皮で結ぶ。
大鍋に、もち米を竹皮で包んだものを入れ、
灰汁で煮る。
木灰は、樫の木が良いらしく、
質の悪い木灰を使うとえぐみが出たり、
味が落ちるそうです。
こちらが完成した”灰汁巻き”。
中身は…。
こんな感じ。
粽(ちまき)と同類ですね。
かなり柔らかいので、
刃物ではくっついてうまく切れません。
なので…、
縛ってある紐状の竹皮、もしくは、包んである竹皮を細く裂き、
これを巻きつけて、絞るように引くと綺麗に切れます。
断面はこんな感じ。
このまま食べてもあまり味はしません。
灰汁で煮ているので、
ミネラルが多く含まれるアルカリ性食品なので、
えぐみを感じるだけです。
うまく作らないと、
このえぐみが強すぎてしまうことになるそうです。
きな粉をまぶして食べるのが一般的。
きな粉 + 砂糖(もしくは黒糖)もあり。
きな粉 + 蜂蜜(もしくは黒蜜)もありだと思います。
端午の節句(5月5日)を祝うための伝統菓子ですが、
元々は保存食として考案されたものとか。
常温で1週間、冷蔵庫で2週間、
冷凍だとかなりの長期間でも大丈夫
。
なんで春に作られるんだ?
と思っていたのですが、
材料の竹皮が手に入るのがこの季節だからですね。
最近になって気が付きました
。
子供の時はあまり好きではありませんでしたが、
先日食べたときは、
「あれ、美味しい
。」
と思いました。
大人になったのかな
…。
90歳をこえた叔母から、
福元商店さんの灰汁巻きを買ってきて。
とのご指定がありました。
鹿屋小学校の近くにある、
福元商店さん。
灰汁巻きの他に、
バッグや化粧品も扱われているみたいです。
今回の写真も、こちらの灰汁巻き。
確かに美味しかったです。
季節に関係なく販売されいるらしいです。
未確認ですが、
鹿児島空港
にもお土産用に置いてあるとか。
今度、鹿児島空港に行ったときに確認してみます
。
福元商店
鹿屋市古前城町3-1
0994-42-2392



