Chocolate
毎年、冬の時期に季節限定で発売される、
LOTTEさんの洋酒チョコレート、
Rummy(ラミー;赤) とBacchus(バッカス;緑)。
Rummyは、サルタナレーズンをホワイトラムに漬けたラムレーズン入りで、
Bacchusは中の空洞にブランデー(コニャックV.S.O.P)が入っています。
どちらもアルコール分4%ほどあるので、
子供の時は、なんじゃこりゃ
と思っていましたが、
大人になってから食べてみると、
意外と美味しいと思いました。
これが店頭に並ぶと、冬が来たな?と季節感を感じます。
あと10日もすると、バレンタインデーですね。
スーパーやコンビニなどで、
チョコレート売り場が前面に押し出されています。
私達は普段何気なくチョコレートを食べますが、
食べている最中、
愛犬につぶらな瞳で見つめられると、
ついついあげてしまう・・・。
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、犬や猫はチョコレートに対して中毒を起こすため、
安易に与えると危険です。
チョコレートの原料として使われるカカオ。
カカオには、「テオブロミン」という成分が含まれています。
テオブロミンは、自然界ではほぼカカオのみに含まれ、
チョコレートやココアの苦み成分です。
テオブロミンという名前は、
カカオの学名、Theobromalに由来しているそうです。
ギリシア語で、神の(theo)食べ物(broma)を意味することから、
カカオが貴重な食べ物とされていたことが窺えます。
さて、そのテオブロミンですが、
人は肝臓でうまく代謝・分解できるのですが、
犬や猫は代謝速度が遅いため、
体内に蓄積されることによって中毒を起こします。
中毒症状は、嘔吐や下痢、異常な興奮、発熱、不整脈、痙攣など。
体重1kgあたりテオブロミン250~500mgが致死量といわれているので、
最悪の場合、死に至ることもあります。
一般的な板状のミルクチョコレート(カカオ33~40%)
が内容量約60gで、ミルクチョコレートのテオブロミンは220~270mg/100gとのことから、
板チョコ1枚に含まれるテオブロミンは132~162mg。
体重1kgの仔が板チョコ1枚食べても致死量ではなさそうですが、
中毒となることは十分に考えられますので、
とにかく油断はできません。
数年前から、高カカオチョコレート(70~100%)が
割と簡単に手に入るようになりました。
カカオ70%ではテオブロミンが600mg/100g、
86%で810g/100g、99%で1100mg/100gとなってるため、
これらは少量でも危険といえるでしょう。
高カカオチョコレートを食べたことがありますが、
罰ゲームかと思わせるほどの苦さです。
これだけ苦いと、動物も敬遠してしまうのではないかと思いますが・・・。
この記事を書いている時に、
たまたま実家にあった明治製菓さんのブラックチョコレート。
正確な表記はされていませんが、
おそらくカカオ50%、
テオブロミンは300~400mg/100gほどかと推察されます。
これを小型犬が1枚食べると高確率で中毒になりそうです。
兎にも角にも、愛犬や愛猫にチョコレートを与えたり、
盗み食いされてしまうようなところに放置しておかないよう、
注意が必要です。
チョコレートがご自宅に増えるこの時期は特に気を付けましょう
カカオや赤ワインに多く含まれているポリフェノールには、
抗酸化作用、動脈硬化予防効果などがあると分り、
健康的であると注目されるようになりました。
しかし、何事も「過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し」。
人も、食べ過ぎ、飲み過ぎには気を付けましょう。