門松
先週の日曜日(12/20)、当院を建設して頂いた建設会社、
三光建設さんから、「今年は門松を届けさせてもらいます。」
との有難いお話を頂きました。
子供の頃は、毎年ではなくとも実家に置かれたのを見ていましたが、
関東にしばらく住んでいたころは門松を見た覚えがありませんでした。
最近は置く場所がないということと、
飾っておく時期が過ぎた後にゴミになるという環境問題などから、
小さな寄せ植え風の門松や、ポスターを飾ることが多くなってきているようです。
久しぶりに門松が見られるということもあり楽しみにしていたところ、
12/23日(水)の朝、作業着の男性2名が当院のドアの前に見えたので出てみると、
; 「門松を持ってきました。」とのこと。
お話を頂いていたばかりだった事と、X’mas前だったことで、
「おぉ、早いなぁ。」と思ったのですが、
そういえば、門松を飾るタイミングって決まっているのかな?
と浮かんだ疑問。
そこで、ちょっと調べてみました。
門松は、年神を家に迎え入れる依代という意味合いがあるそうです。
年神(としがみ)とは、毎年正月、各家にやってくる来訪神。
「年」は稲の実りの事で、穀物神。
年の初めにその年の豊作を祈念するようになり、
それが年神を祀る行事となったようです。
依代(よりしろ)は、神霊が依り憑く対象物で、神体や神域を示すもの。
つまり門松は、お正月に家にやってくる神様を迎え入れるための物であり、
そして鏡餅は年神へのお供え物であるということです。
12月10日頃に、山から松の木(枝)を取ってくる「松迎え」が行われ、
早いところでは12月20日頃から飾り始めるのですが、
現代では25日にX’masというビッグイベントがあるため、
25日以降となることが多い傾向なのだそうです。
ちなみに、12月29日に飾るのは「二重苦」、
さらに、9のつく末日になるので「苦待つ」に通じるので良くない。
また、12月30日・31日は「一夜飾り」・「一日飾り」となり、
神を疎かにすることにつながることから、
12月28日までに飾るのが良いとされているそうです。
片付けるのは、1月6日に行い、
翌1月7日の「七日正月」をあわせて「松の内」と呼ぶことが多いが、
関西や近畿地方では1月15日の小正月(正月の望の日=満月の日)までを
「松の内」としているため(この小正月までが本来の「松の内」)、
地域によって様々なようです。
英語では、the New Year’s decorative pine trees.
さて、当院に持ってきて頂いた門松を拝見しようと外へ出たところ…。
; 「でかっ」
予想以上に立派な門松だったので驚いてしましました。
竹の先端最上部は、180cmに達しているようです。
2名の男性作業員がヨイショっ
という感じだったので、重さもかなりあるようです。
賛否両論ありました「事業仕分け」しかり、
どんなところでも経費削減のはずなのに、
こんなにして頂いて、本当に有難いです。
向かって、左と右。
中心の竹が目立っていますが、門松だけにメインはやはり松。
竹の先端の切り方にも2種類あることを今回初めて知りました。
斜めに切った「そぎ」と、真横に切った「寸胴(ずんどう)」があるらしいのですが、
真横に切った竹の門松は見たことがないです。
「そぎ」は徳川家康が始めたもので、生涯唯一の負け戦、
「三方ヶ原の闘い」(1572年)の後に敵方の武田信玄に対して、
次は斬るぞという念を込めたのが始まりという説があるそうです。
飾り付けにも地域差があるらしく、
関東では、三本組の竹を中心に、周りを短めの若松、下部を藁で巻く。
関西では、三本組の竹を中心に、前面に紅白の葉牡丹、後方に長めの若松、下部を竹で巻く。
豪華になると、梅老木、南天、ユズリハ、熊笹などを添えられます。
今回頂いた門松は、下部が藁で巻かれているのでここのみ関東式、
他は関西式で、南天が添えられた豪華版ということになります。
御蔭さまで、当院にも年神様が来てくれることと思います。
今年は世界的に大不況の年となってしまいましたが、
来年は皆様にとって良い年になると良いですね。
無病息災がなによりです。
インフルエンザが猛威を振るっています。
健康管理に十分に気を付けましょう。
三光建設様、この度は本当にありがとうございました。
心よりお礼申し上げます