誤認
注
今回のネタは、
お食事中、及び虫嫌いの方はご注意ください。
9月の初め頃、朝の開店準備中に、
当院の待合室で見つけた、これ。
最初は、待合室で待っていた小型犬の排泄物かと思い、
昨夜の閉店時に気付かなかったなぁ?
と思いながら近づいてみると…。
芋虫でした。
この時期によく見かけるこの芋虫。
初めて見たときはどっちが頭なのか分かりませんでしたが、
この写真で左方向に進行するので、
左側が頭のようです。
大きさは、この子で約6.8cm。
もっと大きな個体や、緑と黄色のカラフルな色彩のものもいます。
移動中に、お尻のアンテナなような突起物をピコピコと前後に揺らす姿がユーモラス。
体の節の数だけ足があるのですが、
頭の方から3つは爪状、残りは吸盤状になっています。
この2種類の足を使い、器用に枝に取り付き移動します。
さて、これは何の幼虫だろう?
幼虫の大きさからして、
大きな成虫に羽化するんだろうと思っていました。
で、調べてみたところ、
おそらく、こちらが成虫。
これは一昨年前の9月末に撮影したもの。
ホバリングしながら花の蜜を吸っているのを見つけました。
高速で羽ばたき、動き回るのでブレていますが、
古いコンデジではこれが精いっぱい。
最初にこれを見たとき、
「ハチドリだ」と思ったのですが、
写真を拡大してよく見てみると、
触覚のようなものが…。
これは、「スズメガ」という蛾の一種。
先ほどの幼虫が蛹になって羽化するところを見たわけではありませんが、
スズメガの幼虫で画像検索したところ、
一致すると思われました。
ハチドリは合衆国南西部からアルゼンチン北部にかけてのアメリカに生息するそうです。
は、恥ずかしい…。
しかし、Wikipediaによると、ハチドリとスズメガのどちらにも、
しばしばお互いを間違えることがあると記載されていました(←安堵)。
さて、蛾ということなので、
駆除するべきか?
と悩むところですが、
幼虫は葉を食い荒らす害虫だけど、
成虫は植物の受粉に役に立っているとのこと。
はて、どうしたものやら…。
現時点では、大量発生して植物への害が出ているわけではないので、
経過観察というところでしょうか。
エビガラスズメの幼虫は栄養価に富み、
将来の食料として注目されている他、
家畜の飼料として実際に使用されているとか。
さらに、海外では重要な蛋白源とされる地域があり、
食用として販売されているところもあるそうです。
それにしても、歩みの遅いあの幼虫が、
どうやって待合い室に入ってきたのか…。
不思議です。