熊本地震
しばらく更新を怠っておりました。
申し訳ありませんでした。
熊本地震により被災した南阿蘇は私も関わりのある土地だったので、
それ以来、意気消沈しておりました。
4/14(木)に前震、4/16(土)に本震とされる大きな地震が起こった熊本県。
いまだに余震が続き、
多くの方々が避難生活を強いられ、
大きな不安の中で生活されていることと思います。
16日の深夜、1:25に起こった本震の際にはまだ起きていたので、
確かに揺れを感じました。
しかしその時は、
まさか南阿蘇であれほどの被害が出る地震が起こっていたとは、
思いもしませんでした。
私は高校卒業後、
今回の本震で被害にあった東海大学農学部(当時は九州東海大学)に進学、
阿蘇で学生生活を4年間過ごし、
卒業後に神奈川県の麻布大学獣医学部2年生に編入学しました。
私は起床後すぐに入院室の世話を始めるので、
16日の朝になってもまだ阿蘇の状況を知りませんでした。
犬の散歩中に、
私が東海大学にいたことを覚えてくれていた
からだ回復医院のコム先生からメールが入り、
「後輩が大変なことになっていないか?」
と連絡してきてくれたのですが、
私はまだTVを見ていなかたので、
てっきり14日の地震のことだと思い、
「揺れたけど大したことなかったみたいよ?」
と返信したのですが、
後でTVのニュースを見て驚きました。
阿蘇大橋のような巨大な建造物が消失してしまうことが信じられませんでした。
犠牲者が出てしまった倒壊した学生寮は、
私の下宿先のすぐ近くでした。
下宿先の大家さんとは未だに連絡が取れていませんが、
TVに避難所での姿が映っていたので安堵しました。
TVに映し出される映像が知っている場所であることが多く、
身につまされる思いでした。
大学の先輩で、
卒業後に阿蘇で牛農家をされている方と震災4日後に連絡が取れました。
やっと電気と水が復旧した。
4日間、牛の水を確保するのが大変だった。との事。
自宅、牛舎とも半壊。
生きてるけど、大丈夫じゃない。
頑張って下さいとは言えず、
余震に気をつけて下さいとしか言えませんでした。
避難生活場所となった東海大学の体育館では、
学生さん達が活躍しているとニュースで見て、
被災しながらも献身的に働く学生さん達のことを思うと涙が出そうでした。
OBとして、何か力になれることはないか?
しかし、ボランティア活動経験やサバイバル能力がない
自分が現地に行っても邪魔になるだけ。
同期の友人達と久しぶりに連絡を取りながら情報交換をし、
東海大学OBが立ち上げた、
東海大学農学部復興募金に協力するしかできませんでした。
地震後のニュースで、
被害を免れたスイカを涙を流しながら磨いていた農家の方の映像がありました。
農作物の消費の一助になれるようにと、
ネットでスイカとトマトを注文。
塩乙女というトマト。
トマト自体が塩っぱいのではなく、
塩分を含んだ土地で栽培させたものだそうです。
フルーツトマトのように甘みがあり、
真っ赤になってもシワシワにならず、
とても美味しかったです。
友人から聞いた話によると、
津波や火事がないので、
これまでの大きな震災に比べて死者は少ないけれど、
避難を余儀なくされている人数は東北よりも多いとのことでした。
少しでも早く、
被災者の方々が落ち着いた生活ができるようになって頂きたいと願います。