信頼の猫壱
2021年12月の統計データによると、
日本における犬猫の飼育頭数は、
犬のは760万6千匹、猫は894万6千匹と、
犬よりも猫の方が多い結果となっています。
2013年から犬の飼育頭数は減少傾向、
猫は微増傾向にあるとのデータが出ています。
当院に来院する頻度としては、直近だと犬:猫=3:1くらい。
狂犬病予防接種とフィラリア予防がある4,5月はさらに犬の来院数が増えるので、
それほど極端に猫の来院数が増えているようには感じてはいません。
当院に犬,猫を連れてくる際には必ずキャリーケース、
もしくは首輪とリードを着用し、来院して頂いています。
猫は犬に比べると、
リードをつけずにキャリーに入っていることが多いのですが、
警戒心が強い猫の場合、逃げ出そうと必死になり、
診察台から飛び降りて診察室内を逃げ回り、
なかなか捕まえることができなくなる、
ということもたまにあります。
そこで、警戒心が強い仔を連れてきてもらうときにお勧めなのが、
洗濯ネットの活用です。
猫の体が入るギリギリの大きさよりも、
できるだけ大きい洗濯ネットが良いです。
当院で使用しているネットは100円ショップのもので、
約54×60cm。
このようなメッシュ状のものがお勧めです。
また、100円ショップによく売られているもので、
こちらもよく目にします。
これも大きさは十分なのですが…。
目の細かいタイプの洗濯ネットは爪で破れてしまい、
破れたところの穴が広がって逃げられてしまうので、
このタイプの洗濯ネットは避けた方が良いです。
そして、最もお勧めなのがこれ。
猫壱のネット。約55×65cm。
初めて見たのは当院に来院されるご家族が使用していた時。
「これいいですね!」
と思わず口に出るほど、
初見で、これは丈夫で使いやすそう!と思いました。
唯一の欠点は、黒い色のため、
黒猫を入れている場合は、
猫がどっちを向いているのかがパッと見で判断が難しい。
そしてAmazonで検索してみると、価格が513円。
100円ショップのものよりも5倍弱…。
でもお勧めです。
ネットに入れて抱きかかえて来院される方もいらっしゃいますが、
失禁されてしまうと車内や服を汚してしまうので、
ネットに入れ、さらにキャリーケースに入れてもらえるとベストです。
ちなみにこの猫壱…。
爪切りも販売されているのですが、
これがまた素晴らしい切れ味。
猫壱の爪切りを使うと、
他の爪切りが鈍(なまくら)に感じてしまい、
これ以外は使えない。と思ってしまうほど。
ご自宅で爪切りができるという方にはお勧めです。
診察室で、
「家では2人がかりでも切らしてくれないのに、
病院に来ると切らしてくれるのよね。」
というお話をよく耳にします。
病院に来ると緊張して固まるのと、
我々が爪を切るポイントの見極めが早いので、
短時間で切り終わるのも要因かと思いますが、
猫壱爪切りは一役買ってくれています。
是非とも終売にならないでほしい!
と切に願っています。