秋の収穫・追記


前回ご紹介した、栗拾いをしてきたゆか先生

その際に、もうひとつ収穫してきたものがありました。

何だか嬉しそうに車のトランクから出してきたのは・・・。

ジャン

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ゆか先生の上半身が隠れてしまうほどの大きな葉っぱ。

ハスイモの葉っぱです。

ハスイモは、サトイモに似ているのですが、

サトイモと異なり、根となる芋の部分は食べず、

芋茎(ずいき)の部分を食用とします。

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長すぎるので切断して持って帰ってきましたが、こちらが芋茎。

鹿児島では、これを「トイモガラ」と呼んでいます。

元の状態だと、1.0m以上はありそうです。

長いものだと1.8mにまで成長するのだとか

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断面はこの通り、穴が開いたスポンジのような状態。

柔らかくはないですが・・・。

さて、食べ方ですが、

まずは生のまま皮を剥き、

薄切りにして水にさらします。

そしてそのまま刺身や焼き魚のツマとして。

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そういえば、関東や沖縄では見たことがないような気がする・・・。

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見やすいように置いてみました。

食感は、シャクシャク。

それ自体の味はしません。

ただし、収穫時期を間違えると苦いそうです。

キュウリ等と合わせて酢の物でもいいとか。

そしてもうひとつの食べ方が、煮染め。

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穴があいているため、汁をいっぱい含んでくれます。

何に似ているかと考えたのですが、

土臭さのない石蕗(ツワブキ)、ものすごく柔らかくなった大根、

といったところでしょうか。

生で良し、煮ても良し。

いいアクセントと味を出す、名脇役です。

このトイモガラの、

見た目の太さ・大きさに比べ、中身がなく、脆い状態を人に例え、

見かけだけで心身ともに脆く、役に立たない人の事を、

「いもがらぼくと」と呼んでいたのだとか。

き、気を付けよう・・・